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選ぶこと、捨てること

自らの人生を振り返ってみると“あの時こうしていたら今ここにはいなかったかもしれない”というポイントがいくつかあります。
なぜ、そのように答えたのか、行動したかは、今では思い出せないことも多いのですが、良きにつけ悪しきにつけ、ぼくがここに立っているのは、数多くの選択の結果です。

もし一つでも違う選択をしていれば、ぼくはこの場所に立ってはいないのでしょう。

わたしたちは、何かを決断する時、何かを選ぶと同時に、選ばなかった何かを捨てています。
例えば札幌に行く時、汽車で行くことを選ぶと同時に、バスや自家用車や、あるいは自転車や徒歩で行く可能性を捨てています。
わたしたちは生きている以上、何かを決断しないわけにはいきません。ということは、何かを捨て続けて生きているのです。

“もしあの日、ここに立ち寄っていなければ、今の自分はなかったかもしれない”
人生の分岐路は、道を右に曲がるか左に曲がるかという、ほんのささいな選択の違いで、決まってきたりするものです。
結果を見てから選ぶことはできません。
望むと望まざるとに関わらず、その選択の結果は降りかかってくるのです。必ず。

とあるブログでこんな文章を見かけました。
「日本では、第三子妊娠の場合は70%が中絶されてゆきます。二人兄弟で、学習塾に通わせてもらい、私立大学や遠く離れた大学に通い親から仕送りなどを受けてきた場合、私たちはそうした兄や姉、あるいは弟や妹のいのちの犠牲の上に、豊かな教育機会を与えられてきている可能性があるわけです。」

ぼくはこの文章に非常な違和感を覚える。
なぜなら、その選択は、自分でしたものじゃないから責任の取りようがないし、そんな選択が行われていたということすら知ることがないかもしれないからだ。
こんなことを言われても答えようがないからだ。

この方は、これを“構造的罪”だと言う。
ふざけるな。
“罪”ってなんじゃい!

中絶が罪、というのならまだわかる。(あくまで“まだ”ね。)

でも、それを子どものほうに負わせるのはどうなのよ。
だって、その子は、そのような両親のもとに生まれてくることを選べないんだよ。

ぼくは、自分が答えようがないこと、責任の取りようがないことについての責任を追及するというのは、一種の呪いだと思う。
自分で選んだのじゃないことに、責任の取りようがないことについて考えることは、自分の魂をすり減らすことだ。
自分で自分を“罪がある”と認定して、贖罪するというのは、美しいようにも見えるけど、ぼくには不毛な行為にしか見えない。
そんなことをしても誰も喜ばないんじゃないかな。
そんなことを言い出した人以外はね。

ぼくたちは自分の生まれる時、場所、地域、階級、その他諸々の条件を選ぶことができない。
だけれども、その条件で生まれた以上、その条件でやっていくしかない。

ぼくが日本で生まれたこと、会社員の家に生まれたこと、20世紀に生まれたこと、長男だったこと、これはぼくにとっては選ぶことができないこと。
そのことについて、責任など取りようがない。
選ぶことさえできていないんだから。

どうやって生きてきたかについては、その結果を引き受けることによって一応の責任を果たすことになるけれども、初めの条件についてはどうしようもないではないか。

だからこそ“どう生きるか”ということが大事なのである。
「生まれたところや、皮膚や目の色で、一体このぼくの何がわかると言うのだろう」
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何となく語りたいことがある。
あふれ出そうになる言葉がある。

日常で感じたこと、考えたことを言葉にしてみたいと思った。
だから、とりあえず文章を書いてみます。

誰かが、これから書く文章に触れて、少しでも何かを感じてくれるなら、それで良いんじゃないのかなぁ
と思うのです。

自分は、とある北国のとある地方都市で、キリスト教の牧師をやっているものです。
いつもは、教会的に吟味された正しいことしか言えないけど、ここでは少し吐き出そうと思うのです。

教会のこと、日常のこと、キリスト教のこと、などなど、出来事を感じたままに、考えたままに綴ります。

ひとつ、よろしく。
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Author:北のサムエル
とある北国のとある地方都市で働くキリスト教の牧師です。思いついたこと、感じたことを、気の向くまま、心の向くままに書き散らします。

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